「ごくろうさま」を英語でなんと言う?
「ごくろうさま」という日本語の表現は、英語に直訳することができません。
英語ではそれぞれのシチュエーションに合った表現を使います。
ここでは、「ごくろうさま」を英語でなんというかを、
以下の3つのシチュエーションに分けてまとめてみました。
感謝の気持ちを伝える場合(上司から部下に)
「ごくろうさま」には、相手の努力や苦労に対する感謝の気持ちを込める場合があります。たとえば、仕事で成果を出した部下やイベントを成功させたメンバーに対し、上司やリーダーが「ごくろうさま」と言うような場合です。
このような場合、英語ではシンプルに「ありがとう」という意味を伝える表現や、相手の仕事ぶりをほめる表現を使います。
Thank you for your hard work.(相手の仕事ぶりに感謝の意を込めて)
I appreciate your efforts.(努力にありがとうの意を込めて)
You did a great job.
Well done.
Good work.(よくがんばったね、という意味を込めて)
これらの表現は、目上の人が目下の人に向かって使うことが多いですが、立場の上下に関係なく使うこともできます。
感謝の気持ちを伝える場合(部下から上司に)
目下の人が目上の人に向かって使う場合は、
敬意を表すために、以下のように言葉を付け加えると良いでしょう。
Thank you for your hard work, sir/ma’am.
(ご苦労様です、先生/奥様。)
I appreciate your efforts, boss.
(お疲れ様です、ボス。)
You did a great job, Mr./Ms. Tanaka.
(ご苦労様です、田中さん。)
ほめる意味で―同僚や部下などに
「ごくろうさま」という言葉は、たとえばスポーツで勝利した選手や、プレゼンで好評を得た人に対して、「すごいね」「よくやったね」という意味で、相手の成果や活躍に対してほめるときに使われることがあります。
このような場合、英語では、相手のパフォーマンスや結果を称賛する表現を使います。
That was amazing.
(すごかったよ。)
You were awesome.
(素晴らしかったよ。)
You rocked it.
(最高だったよ。)
You nailed it.
(完璧だったよ。)
You killed it.
(圧倒的だったよ。)
これらの表現は、カジュアルな場面で使うことが多く、友人や同僚などに対して使うことができます。
賞賛する場合――上司やフォーマルな場で
目上の人やフォーマルな場面では、以下のように言葉を選びましょう。
That was impressive.
(感心しました。)
You were excellent.
(すばらしかったです。)
You did a splendid job.
(見事な仕事でした。)
You delivered a superb presentation.
(すばらしいプレゼンでした。)
You achieved a remarkable result.
(驚くべき結果を出されましたね。)
皮肉る場合
たとえば、くだらないことに時間や労力を費やした人や、自分の失敗を棚に上げて他人を責めた人に対して、「やれやれ」「まったく」「はいはい」という意味で相手の行動や発言を皮肉るときに使われることがあります。
このような場合、英語では、相手の行為や言葉を否定的に評価する表現や、相手の非常識さや愚かさを指摘する表現を使います。
That was ridiculous.
(ばかげていたよ。)
You were foolish.
(愚かだったよ。)
You wasted your time.
(時間の無駄だったね。)
You have no clue.
(何もわかってないね。)
You are unbelievable.
(信じられないね。)
ただし、これらは、使う相手を間違えると非常に失礼で攻撃的なものなので、注意が必要です。皮肉を表すときには、声のトーンや表情も重要。相手に皮肉だとわかるように、高くて伸ばした声や、あきれた顔や笑顔とともに使うと良いでしょう。
シチュエーションや相手に合わせて、ぜひ使ってみてください。