「もったいない」という言葉は、日本語に特有の感覚を表す言葉です。
何か価値のあるものや機会を無駄にしたり、
適切に活用しなかったりすることに対する惜しみや残念さを表します。
しかし、英語にはこの言葉に相当する単語がありません。
そのため、英語で「もったいない」という感覚を伝えるには、
場面や文脈に応じて様々な表現を使う必要があります。
「もったいない」の英語表現は
以下の3つの場面が使われます。
1.何かがムダになったり、非効率的に使われたりする場合
2.何かが自分や他人にとって良すぎたり、過剰だったりする場合
3.何かを見逃したり、活かしきれなかったりする場合
ここでは、1番目の
何かが無駄になったり、非効率的に使われたりする場合
についてご紹介したいと思います。
1.何かがムダになったり、非効率的に使われたりする場合
「もったいない」の英語表現で最も一般的なのは、
名詞・動詞として使える「waste」という単語です。
「waste」は、食べ物やお金や時間などの資源を不必要に消費したり、
過剰に使ったりすることを強調します。
この単語は、環境への配慮の欠如や、
価値あるものの適切でない利用を批判する際に使われます。
以下に、「waste」を使った表現と例文を示します。
It’s a waste of ~. / It’s a waste to ~.:~は無駄だ。
What a waste! / What a waste of ~!:何てもったいない!
Don’t waste ~. / Don’t waste your ~.:~を無駄にしないで。
You are wasting ~. / You are wasting your ~.:あなたは~を無駄にしている。
You wasted ~. / You wasted your ~.:あなたは~を無駄にした。
例文:
It’s a waste of time to watch TV all day.
(一日中テレビを見るのは時間の無駄だ。)
What a waste of food! You should eat everything on your plate.
(食べ物の無駄遣いだ! お皿のものは全部食べなさい。)
Don’t waste water. Turn off the faucet when you are not using it.
(水を無駄にしないで。使わないときは蛇口を閉めなさい。)
You are wasting your talent by working in a boring job.
(つまらない仕事で働いていると、あなたの才能が無駄になってしまうよ。)
You wasted a lot of money on that useless gadget.
(あなたはその役に立たないガジェットにたくさんのお金を無駄にしたね。)
「もったいない」という気持ちを強調するときは、以下のような表現も使えます。
It’s such a waste. / It’s such a waste of ~. / It’s such a waste to ~.:本当にもったいない。
It’s a shame to waste ~. / It’s a shame to waste your ~.:~を無駄にするのは残念だ。
You are squandering ~. / You are squandering your ~.:あなたは~を浪費している。(強く非難する意味)
例文:
It’s such a waste to throw away these clothes. They are still in good condition.
(これらの服を捨てるのは本当にもったいない。まだ状態が良いのに。)
It’s a shame to waste such a beautiful day indoors. Let’s go outside and enjoy the sun.
(こんなに美しい日を屋内で過ごすのは残念だ。外に出て太陽を楽しみましょう。)
You are squandering your opportunities by being lazy. You should work harder and achieve your goals.
(あなたは怠惰でチャンスを浪費している。もっと頑張って目標を達成すべきだ。)
「もったいない」にもいろいろな表現がありますね。
ぜひ覚えて使ってみてください。
それでは、
Let’s speak out!