旅行には予期せぬトラブルがつきもの。
でも、事前に対応フレーズを知っておけば、慌てずに対処できます。
ここでは、チェックイン時によくある困った状況と、その時に使える英語フレーズをご紹介します。
空港チェックイン時、何と言う? 基本の英会話はこちら。
4.1 荷物の重量超過 (Excess Baggage)
航空会社には無料で預けられる荷物の重さやサイズに制限があります。それを超えると追加料金(超過料金)が発生することがあります 。
- 係員 (言われるかも):
- “Your baggage is overweight.” (お客様の荷物は重量超過です。)
- “You will have to pay an excess baggage charge.” (超過料金をお支払いいただく必要があります。)
- overweight は「重量超過」、excess baggage (エクセス バゲージ) は「超過手荷物」またはその料金を指します 。
- overweight は「重量超過」、excess baggage (エクセス バゲージ) は「超過手荷物」またはその料金を指します 。
- あなた:
- “How much is the excess baggage charge?” (超過料金はいくらですか?) / “How much should I pay for excess charge?” (超過料金はいくら支払えばいいですか?)
- (もし可能なら) “Can I repack my bags?” (荷物を詰め直してもいいですか?)
- (もし可能なら) “I’ll transfer this baggage to my carry-on.” (この荷物を機内持ち込みバッグに移します。)
4.2 希望の座席がない
希望していた窓側や通路側の席がすでに埋まっていることもあります。
- 係員 (言われるかも):
- “I’m sorry, but there are no aisle/window seats available.” (申し訳ありませんが、通路側/窓側の席は空いていません。)
- あなた:
- “Are there any other aisle/window seats available?” (他に空いている通路側/窓側の席はありますか?)
- “Could I be put on the waiting list for a window seat if one opens up?” (もし空きが出たら、窓側の席のキャンセル待ちに入れてもらえますか?)
- (仕方ない場合) “Okay, I understand.” (わかりました。) ← 丁寧にあきらめる姿勢も大切です。
4.3 搭乗ゲート・時間・遅延の確認
フライト情報は常に確認しましょう。
- あなた:
- “Is the flight on time?” (フライトは定刻通りですか?) / “Will this flight leave on schedule?” (この便は予定通り出発しますか?)
- “Is the flight on time?” (フライトは定刻通りですか?) / “Will this flight leave on schedule?” (この便は予定通り出発しますか?)
- 係員 (答え方の例):
- “Yes, it is on schedule.” (はい、定刻通りです。)
- “I’m afraid it’s delayed.” (残念ながら遅れています。) / “It’s delayed.” (遅れています。)
- “It’s scheduled to take off at 9:15.” (9時15分に出発予定です。)
- “It’s cancelled.” (欠航です。)
- あなた (欠航や遅延の場合):
- “What should I do if my flight is canceled?” (もしフライトが欠航になったらどうすればいいですか?)
- “May I get an alternate flight ticket?” (代わりの便のチケットをもらえますか?)
4.4 その他のトラブル
- パスポート/チケットの問題:
係員から “I’m sorry, but the name on the passport and the ticket is different.”
(パスポートと航空券の名前が違います。) と言われたら、“Is it possible to change the name?” (名前を変更できますか?)
と聞いてみましょう。
変更できない場合もあります。 自動チェックイン機の不具合:
“The machine didn’t read my passport.” (機械がパスポートを読み取りませんでした。)
→ 有人のカウンターに行きましょう。搭乗券の紛失 (チェックイン後):
“I’ve lost my boarding pass.” (搭乗券をなくしてしまいました。)
→ すぐに航空会社のカウンターか搭乗ゲートの係員に申し出ましょう。飛行機に乗り遅れた:
“I missed my flight.” (飛行機に乗り遅れました。)
→ 航空会社のカウンターで “Can I get on the next flight?” (次の便に乗れますか?) と相談しましょう。追加料金がかかる場合が多いです。
【まとめ表3】チェックイン時のよくあるトラブルと対応フレーズ
トラブル状況 | 係員が言うかもしれないこと (英語) | あなたが言うこと (英語) |
荷物の重量超過 | Your baggage is overweight. <br> You will have to pay an excess baggage charge. | How much is the excess baggage charge? <br> (可能なら) Can I repack my bags? <br> (可能なら) I’ll transfer this baggage to my carry-on. |
希望の座席がない | I’m sorry, but there are no aisle/window seats available. | Are there any other aisle/window seats available? <br> Could I be put on the waiting list for a window seat? <br> Okay, I understand. |
フライトの遅延/欠航 | It’s delayed. <br> It’s cancelled. | Is the flight on time? <br> (欠航の場合) What should I do if my flight is canceled? <br> (欠航の場合) May I get an alternate flight ticket? |
パスポート/チケット名違い | I’m sorry, but the name on the passport and the ticket is different. | Is it possible to change the name? |
乗り遅れ | (状況による) | I missed my flight. Can I get on the next flight? |
搭乗券紛失 (チェックイン後) | (状況による – ゲート等で申し出る) | I’ve lost my boarding pass. |
初心者でも安心!空港でスムーズに伝えるコツ
英語に自信がなくても大丈夫! いくつかのコツを押さえれば、空港でのコミュニケーションはずっと楽になります。大切なのは完璧さではなく、相手にしっかり伝わることです。
5.1 ゆっくり、はっきり話す
焦る必要はありません。特に空港のような騒がしい場所では、普段より少しゆっくり、そしてはっきりと発音することを意識しましょう 。
5.2 簡単な単語と短い文を使う
難しい単語や複雑な文法は不要です。伝えたいことを、できるだけシンプルな単語と短い文で表現しましょう。「チェックイン、お願いします (Check in, please.)」「窓側 (Window seat.)」のように、単語だけでも十分に伝わる場面も多いです 。
5.3 聞き取れなかったら聞き返す
相手の言っていることが分からなかったら、遠慮せずに聞き返しましょう。「分かったふり」をして頷いてしまうと、後で困ることがあります 。聞き返すことは恥ずかしいことではありません。
- 聞き返すときの便利フレーズ:
- “Sorry?” / “Pardon?” (すみません?) ← 一番簡単な聞き返し方です。
- “Could you say that again, please?” / “Could you repeat that?” (もう一度言っていただけますか?)
- “Could you speak more slowly, please?” (もう少しゆっくり話していただけますか?)
- “Sorry, I don’t understand.” (すみません、わかりません。)
5.4 ジェスチャーや指差しも活用
言葉だけで伝えにくいときは、身振り手振りを使いましょう。パスポートや荷物を指差したり、座席表で希望の場所を示したりするのも有効です 。
5.5 事前準備をしておく
パスポート、Eチケットの控え、必要なビザなどは、すぐに取り出せるように準備しておきましょう 。自分の便名や行き先も、すぐに言えるようにしておくとスムーズです 。後で必要になるかもしれないホテルの住所などをメモしておくのも良いでしょう 。
5.6 丁寧さを忘れずに
お願いするときは “Please” をつけ、何かしてもらったら “Thank you.” と感謝を伝えましょう。
笑顔も忘れずに!
丁寧な態度は、スムーズなコミュニケーションの助けになります 。
まとめ
空港でのチェックインは、海外旅行の最初のステップ。英語でのやりとりに少し緊張するかもしれませんが、基本的な流れといくつかの決まったフレーズ、そしてコミュニケーションのコツを知っていれば、心配はいりません。
大切なのは、
① 事前に流れを知っておくこと
② 基本的なフレーズを覚えておくこと
③ ゆっくり・はっきり・シンプルに伝えること
④ 分からなければ聞き返す勇気を持つこと
です。
この記事で紹介したフレーズやコツを参考に、ぜひ自信を持ってチェックインに臨んでください。
準備をしっかりして、落ち着いて対応すれば、きっと大丈夫。あなたの海外旅行が、スムーズで楽しいものになることを願っています!