英語で「なぜ?」「どうして?」と尋ねる際、”Why”以外にも使える表現があります。
その中でも特に便利なのが“How come”です。
今回は、この”How come”の使い方を詳しく解説し、より自然で流暢な英会話ができるようになるコツをお伝えします。
1. “How come”の特徴:
カジュアルで使いやすい「どうして?」
“How come”は”Why”よりもカジュアルな表現で、日常会話でよく使われます。
「どうして?」というニュアンスに近く、友人との会話や気軽な場面で特に重宝します。
“How come”の特徴:
– カジュアルで親しみやすい
– “Why”よりも柔らかい印象を与える
– 相手を追及しているような印象が少ない
これらの特徴により、”How come”は相手に対してより親しみやすく、会話をスムーズに進める助けになります。
2. “How come”の2つの使い方:
単独使用と文章での活用
“How come”には主に2つの使い方があります。
a) 単独での使用
“How come?”だけで「どうして?」という意味を表すことができます。
例:
A: He can’t come today.(彼は今日来られないって。)
B: Oh really? How come?(そうなの? どうして?)
A: He said he has some work to do.(仕事があるって言ってたよ。)
この例では、Bが”How come?”と単独で使うことで、簡潔に理由を尋ねています。
b) 文章での活用
“How come” + 主語 + 動詞の形で、完全な文を作ることもできます。
この場合、疑問文であっても語順は通常の平叙文と同じになります。
例:
A: How come you didn’t go to the party last night?
(昨夜のパーティーに行かなかったの?どうして?)
B: I had to finish a report for work.
(仕事のレポートを終わらせなければならなかったんだ。)
この例では、Aが”How come”を使ってBの行動について尋ねています。
3. 実践会話例:日常生活で使える”How come”の表現
“How come”は様々な場面で活用できます。
以下にいくつかの実践的な会話例を紹介します。
例1:友人との会話
A: I’m thinking of moving to a new apartment.
(新しいアパートに引っ越そうと思っているんだ。)
B: How come? I thought you liked your current place.
(どうして?今の場所が気に入ってたと思ってたよ。)
A: The rent is going up, and I found a better deal elsewhere.
(家賃が上がるし、他にもっといい物件を見つけたんだ。)
例2:職場での会話
A: How come the meeting was cancelled?
(どうして会議がキャンセルになったの?)
B: The project manager is sick today.
(プロジェクトマネージャーが今日病気なんだ。)
例3:家族との会話
A: How come you’re home so early?
(どうしてこんなに早く帰ってきたの?)
B: My last class got cancelled.
(最後の授業がキャンセルになったんだ。)
これらの例からわかるように、”How come”を使うことで、
相手の行動や状況について自然に、そして親しみやすく尋ねることができます。
4. “Why”と”How come”の使い分け
“Why”と”How come”は似ていますが、使用場面や与える印象が少し異なります。
– “Why”:より直接的で、フォーマルな場面でも使える
– “How come”:よりカジュアルで、友好的な印象を与える
例えば、上司に対して理由を尋ねる場合は”Why”を使い、
友人との雑談では”How come”を使うといった使い分けができます。
5. “How come”を使いこなすためのコツ
1. 日常会話で積極的に使ってみる:友人や家族との会話で意識的に使用してみましょう。
2. テレビドラマやムービーでの使用例に注目する:ネイティブスピーカーの自然な使い方を学べます。
3. 相手の反応を観察する:使用した際の相手の反応を見て、適切な使用場面を把握しましょう。
まとめ
“How come”は、英語でカジュアルに「なぜ?」「どうして?」と尋ねる際の強い味方です。
“Why”よりも柔らかい印象を与えるこの表現を上手に使いこなすことで、より自然で親しみやすい英会話ができるようになります。
日々の会話の中で”How come”を積極的に使ってみましょう!