
大切な人を亡くした相手に、英語で何と声をかければいいのか。
日本語の「ご冥福をお祈りします」や「お悔やみ申し上げます」に
直接当たる言葉を辞書で引いても、そのニュアンスが相手にどう届くか不安になることもあるでしょう。
お悔やみのメッセージで最も大切なのは、洗練された語彙力ではありません。
「あなたの悲しみを私も共に感じ、あなたのことを想っています」という誠実な意思表示です。
今回は相手の心に静かに寄り添うためのフレーズとマナーを徹底解説します。
目次
【基本】知っておきたいお悔やみのキーワード
まずは、お悔やみのメッセージで核となる3つのキーワードを理解しましょう。
“I’m sorry for…”
謝罪ではなく「共感(Sympathy)」を表します。
「〜のこと、本当にお気の毒に思います」という、最も温かく人間味のある表現です。“Condolences”
日本語の「お悔やみ」に最も近い、フォーマルな言葉です。
“My deepest condolences”(心よりお悔やみ申し上げます)のように使います。“Loss”
「死(Death)」という直接的な言葉を避け、「失ったこと(Loss)」と表現するのが
英語圏の一般的なマナーです。
【シーン別】心に届くお悔やみのフレーズ集
■ 友人・親しい同僚へ:心からの共感を伝える(カジュアル〜標準)
“I’m so sorry for your loss. I’m thinking of you.” (あなたのことを想っています。=お悔やみ申し上げます。)
“Words cannot express how sorry I am to hear about your loss.”
(言葉では言い表せないほど、お辛いこととお察しします。)“Sending you love and strength during this difficult time.”
(この困難な時期に、愛と強さを送ります。)
■ ビジネス・目上の人へ:敬意を持って伝える(フォーマル)
“Please accept my deepest condolences on the passing of your [Relation].”
(ご家族の逝去に対し、謹んでお悔やみ申し上げます。)“Our thoughts and prayers are with you and your family.”
(私たち一同、あなたとご家族のために祈っています。)“He/She will be deeply missed by everyone who knew him/her.”
([故人]がいなくなり、知人一同、深い悲しみに包まれています。)
■ SNS(Facebook/Instagram等)で短く伝える
“Rest in peace (R.I.P.)”
(安らかに眠ってください。)“Sending my deepest sympathies.”
(心よりお悔やみ申し上げます。)“Keep you in my thoughts.”
(ずっとあなたのことを想っています。)
メールとカードの使い分け方
外国の方へお悔やみの気持ちを伝える際、「メールで十分?それともカードを送るべき?」と迷うことは多いですよね。結論から言うと、できる限りカードを送ることをおすすめします。
お悔やみカードやメールでよく使われるフォーマルな表現15選
1. 深い哀悼の意を表す表現
– With our most heartfelt sympathies
(心からのお悔やみを申し上げます)
– Please accept our deepest condolences
(謹んでお悔やみ申し上げます)
– Words cannot express our sorrow
(この悲しみは言葉では表せません)
– We are deeply saddened by your loss
(あなたの喪失に深く悲しんでおります)
– Our thoughts and prayers are with you
(私たちの想いと祈りはあなたと共にあります)
2. 故人を偲ぶ表現
– [Name] will be deeply missed
([お名前]さんのいない寂しさは深いものがあります)
– [His/Her] memory will live on in our hearts
([彼/彼女]の思い出は私たちの心の中で生き続けます)
– We will always remember [his/her] wonderful spirit
([彼/彼女]の素晴らしい精神を私たちはいつまでも覚えています)
– [Name] touched so many lives
([お名前]さんは多くの人々の人生に影響を与えました)
– The world was a better place with [him/her] in it
([彼/彼女]がいることで世界はより良い場所でした)
3. サポートを表明する表現
– We are here for you during this difficult time
(この困難な時期、私たちはあなたのそばにいます)
– Please lean on us whenever you need to
(必要な時はいつでも私たちに頼ってください)
– Let us know if there’s anything we can do
(何かできることがありましたら、お知らせください)
– Don’t hesitate to reach out
(遠慮なくご連絡ください)
– You are in our thoughts
(あなたのことを想っています)
状況に応じた具体的なメッセージ例
同僚の家族が亡くなった場合
“`
Dear [Name],
([名前]様へ)I was deeply saddened to hear about the passing of your [relationship]. While I never had the chance to meet [him/her], I know from our conversations how special [he/she] was to you.
(あなたの[続柄]様のご逝去の知らせを聞き、深く悲しんでおります。直接お会いする機会はありませんでしたが、あなたとの会話を通じて、[彼/彼女]があなたにとってどれほど特別な存在であったかを知っています)Please take all the time you need during this difficult period. We are all here to support you, and I’m happy to help cover any work responsibilities while you’re away.
(この困難な時期、必要な時間を十分におとりください。私たちは皆さまをサポートいたします。あなたがお休みの間、業務のサポートをさせていただきます)With deepest sympathy,
[Your name]
(謹んでお悔やみ申し上げます
[あなたの名前])
友人の家族が亡くなった場合
Dear [Name],
([名前]様へ)I just heard about your [relationship]’s passing and my heart breaks for you. I remember when you told me about [specific memory or quality of the deceased], and I know how much [he/she] meant to you.
(あなたの[続柄]様のご逝去の知らせを聞き、私の心も痛みます。[故人の思い出や特徴]についてあなたが話してくれたことを覚えています。[彼/彼女]があなたにとってどれほど大切な存在だったかを知っています)I’m here for you – whether you want to talk, need a shoulder to cry on, or just want to sit quietly together. Don’t hesitate to call, day or night.
(話し相手が必要な時も、泣き相手が必要な時も、ただ静かに一緒にいたい時も、私はここにいます。昼夜問わず、遠慮なく連絡してください)Sending you love and strength,
[Your name]
(愛と勇気を送ります
[あなたの名前])
文化に配慮した追加表現
キリスト教徒の方への表現
– May God’s peace be with you
(神様の平安があなたと共にありますように)
– [Name] is in God’s loving care now
([お名前]さんは今、神様の愛の中にいます)
宗教を限定しない表現
– May you find peace and comfort
(平安と慰めがありますように)
– Wishing you strength in this time of loss
(この喪失の時期にあなたに強さがありますように)
【深掘り】何と言っていいか分からない時、どう伝えるか?
あまりに突然の悲報に、どんな言葉も軽々しく聞こえてしまうことがあります。
そんな時、無理に気の利いたことを言おうとする必要はありません。
“I don’t know what to say, but I want you to know I care.”
(何と言っていいか分かりませんが、あなたのことを心から案じています。)
この「言葉にならない」という正直な告白こそが、時に最も深い共感として相手に届きます。
最終的に人の心を動かすのは、綺麗に整えられた文章ではなく、その「行間」に宿る真心です。
日本とアメリカ・イギリスの文化の違い
お悔やみの習慣の違い
1. 日本
– お香典を贈る
– お通夜・告別式に参列
– 四十九日までの期間を重視
2. アメリカ・イギリス
– Sympathy Cardを送る
– 寄付を行う(故人の意向に沿って)
– Memorial Serviceへの参列
【保存版】そのまま使える!
お悔やみのメール・カード・テンプレート
| 媒体 | 件名(Subject) / 冒頭 | 本文のエッセンス | 結び(Closing) |
| ビジネスメール | Deepest Condolences | I was deeply saddened to hear… | Sincerely, |
| SNS(コメント) | So sorry to hear… | Thinking of you during this time. | Best, |
| お悔やみカード | With Sympathy | [Name] was a wonderful person. | With deepest sympathy, |
まとめ:完璧な文法よりも「タイミング」を大切に
お悔やみのメッセージは、完璧な英語を推敲している間に時間が経ってしまうよりも、
「悲報を聞いてすぐ」に、短くてもいいので届けることが大切です。
あなたのその「一言」が、悲しみの中にいる誰かの孤独を、少しだけ和らげるかもしれません。




