この記事で学べること
- 「Work for」と「Work at」の明確な違いと使い分け
- ビジネスシーンで自分の職業を正確に伝える30の例文
- 「サラリーマン」などの日本独自の表現の適切な英語表現
- 英語の前置詞の使い方のコツと法則性
- ネイティブスピーカーが実際に使う自然な表現
初対面の外国人に「I am サラリーマン!」と自己紹介していませんか?
英語で職業を伝える際、「Work for」と「Work at」の使い分けが重要です。この記事では、ビジネスシーンで役立つ前置詞の正しい使い方と、自分の仕事を魅力的に説明するためのフレーズを紹介します。
Work for の基本的な使い方と意味
「Work for」は「〜のために働く」という意味で、雇用関係を示す表現です。会社や組織の従業員であることを明確に伝えたい場合に使います。
「Work for」の基本的な使い方
「Work for」を使うと、あなたがその組織に所属していることが明確になります。
特に重要なのは、雇用関係を示す点です。
会社・組織に対して
- I work for Toyota. (私はトヨタで働いています)
- She works for the government. (彼女は政府機関で働いています)
- They work for a multinational corporation. (彼らは多国籍企業で働いています)
人物に対して
- I work for Mr. Tanaka. (私は田中さんの下で働いています)
- He works for the CEO directly. (彼はCEOの直属で働いています)
「Work for」のニュアンス
「Work for」には以下のようなニュアンスが含まれています:
- 所属感: 組織の一員であることを示す
- 雇用関係: 給与をもらっている関係性
- 忠誠心: その組織のために貢献しているという意味合い
注目ポイント
「Work for」を使う場合、必ずしもその会社の建物の中で働いているとは限りません。在宅勤務やリモートワークをしていても「Work for」を使います。
例文:
「I work for Microsoft, but I work remotely from my home in Tokyo.」
(私はマイクロソフトに勤めていますが、東京の自宅からリモートで働いています)
Work at の基本的な使い方と意味
「Work at」は「〜で働く」という意味で、主に物理的な場所に焦点を当てた表現です。
どこで働いているかという「場所」を強調したい時に使います。
「Work at」の基本的な使い方
「Work at」を使うと、あなたが働いている物理的な場所が伝わります。必ずしもその会社の従業員であるとは限りません。
場所に対して
- I work at the Tokyo office. (私は東京オフィスで働いています)
- She works at home two days a week. (彼女は週に2日自宅で働いています)
- They work at the new research facility. (彼らは新しい研究施設で働いています)
組織名が場所を示す場合
- I work at ABC Hospital. (私はABC病院で働いています)
- He works at Tokyo University. (彼は東京大学で働いています)
「Work at」のニュアンス
「Work at」には以下のようなニュアンスが含まれています:
- 物理的位置: どこで働いているかという場所に焦点
- 環境: 働いている空間や施設を示す
- 所属の曖昧さ: 必ずしもその場所の運営組織に雇用されているとは限らない
注目ポイント
「Work at」を使う場合、その場所の従業員ではなく、外部からの派遣社員やフリーランスとして働いている可能性もあります。
例文:
「I work at Google’s campus, but I’m actually employed by a security company.」
(私はGoogleのキャンパスで働いていますが、実際は警備会社に雇われています)
Work for と Work at の決定的な違い【図解付き】
ここでは「Work for」と「Work at」の違いを視覚的に理解しましょう。
基本的な違いの図解
Work for | Work at |
---|---|
雇用関係・所属を示す | 物理的な場所を示す |
「〜のために働く」 | 「〜で働く」 |
会社の従業員であることを明確に示す | 働く場所を示すだけで、所属は不明確 |
リモートワークでも使える | 基本的に物理的な場所を指す |
実例で理解する違い
シナリオ1: 同じ会社の場合
- 「I work for Sony and I work at their headquarters in Tokyo.」 (私はソニーに勤めていて、東京の本社で働いています)
この例では、「work for Sony」で雇用関係を、「work at their headquarters」で物理的な勤務場所を示しています。
シナリオ2: 外部委託の場合
- 「I don’t work for Microsoft, but I work at their campus as a contractor.」 (私はMicrosoftの社員ではありませんが、請負業者としてMicrosoftのキャンパスで働いています)
この例では、「don’t work for Microsoft」で雇用関係がないことを、「work at their campus」で物理的な勤務場所を示しています。
あなたは誰に雇われていますか?
| |
会社Aの従業員 別の会社Bの従業員だが
| 会社Aの施設で働いている
↓ |
「I work FOR ↓
company A」 「I work AT company A,
but I work FOR company B」
シーン別:Work for/at の使い分け例文20選
様々なシーンでの「Work for」と「Work at」の使い分けを例文で紹介します。これらの例文はすべて実際のビジネスシーンで使える自然な表現です。
自己紹介での使い方
名刺交換時
- 「I work for Mitsubishi Trading as a marketing manager.」 (私は三菱商事のマーケティングマネージャーとして働いています)
ビジネスミーティング
- 「I work for a pharmaceutical company in Osaka.」 (私は大阪の製薬会社に勤めています)
カジュアルな場面
- 「I work at a small office near Tokyo Station.」 (私は東京駅近くの小さなオフィスで働いています)
履歴書・面接での使い方
経歴説明
- 「I have worked for three different companies in the IT sector.」 (私はIT業界の3つの異なる会社で働いてきました)
現職の説明
- 「Currently, I work for an automotive parts manufacturer.」 (現在、私は自動車部品メーカーに勤めています)
勤務形態の説明
- 「I work at the head office three days a week and work from home for the rest.」 (週に3日は本社で、残りは自宅で働いています)
SNS・プロフィールでの使い方
- 「I work for IBM as a systems architect.」
(私はIBMでシステムアーキテクトとして働いています)
X(旧ツイッター)
- 「Views are my own and don’t represent the company I work for.」
(見解は個人的なものであり、勤務先の会社を代表するものではありません)
業種別の自己紹介例
製造業
- 「I work for Toyota in their R&D department.」 (私はトヨタの研究開発部門で働いています)
IT業界
- 「I work for a startup that develops AI solutions.」 (私はAIソリューションを開発するスタートアップ企業に勤めています)
金融業
- 「I work for a bank that specializes in international transactions.」 (私は国際取引を専門とする銀行で働いています)
小売業
- 「I work at our flagship store in Ginza.」 (私は銀座にある旗艦店で働いています)
医療機関
- 「I work at a hospital, but I’m employed by a medical staffing agency.」 (私は病院で働いていますが、医療人材派遣会社に雇われています)
日本独自の職業表現の言い換え
「サラリーマン」の場合
❌ 「I am a salaryman.」
⭕ 「I work for a trading company.」 (商社勤務の場合)
「OL」の場合
❌ 「I am an office lady.」
⭕ 「I work for an insurance company as an administrative assistant.」 (保険会社の事務職の場合)
「公務員」の場合
❌ 「I am a public servant.」 (やや不自然)
⭕ 「I work for the local government.」 (地方自治体の場合)
⭕ 「I work for the Ministry of Finance.」 (財務省の場合)
Work in/with/on など関連表現との違い
「Work for/at」以外にも、「Work」と共に使われる前置詞がいくつかあります。それぞれのニュアンスの違いを理解しましょう。
Work in (〜の分野/業界で働く)
「Work in」は特定の業界や分野で働いていることを示します。
- 「I work in finance.」 (私は金融業界で働いています)
- 「She works in education.」 (彼女は教育分野で働いています)
- 「They work in the automotive industry.」 (彼らは自動車業界で働いています)
Work with (〜と一緒に働く)
「Work with」は協力関係や共同作業を示します。
- 「I work with international clients.」 (私は国際的なクライアントと働いています)
- 「He works with a team of engineers.」 (彼はエンジニアチームと働いています)
- 「We work with cutting-edge technology.」 (私たちは最先端技術を使って働いています)
Work on (〜に取り組む)
「Work on」は特定のプロジェクトやタスクに取り組んでいることを示します。
- 「I’m working on a new marketing campaign.」 (私は新しいマーケティングキャンペーンに取り組んでいます)
- 「She’s working on improving customer service.」 (彼女は顧客サービスの向上に取り組んでいます)
- 「They’re working on developing a new app.」 (彼らは新しいアプリの開発に取り組んでいます)
前置詞の組み合わせ
実際の会話では、これらの前置詞を組み合わせて使うことも多いです。
- 「I work for a consulting firm in Tokyo, working with clients in the retail sector, and I’m currently working on a digital transformation project.」 (私は東京のコンサルティング会社に勤めていて、小売業界のクライアントと仕事をしており、現在はデジタルトランスフォーメーションプロジェクトに取り組んでいます)
前置詞選択の早見表
前置詞 | 使用目的 | 例文 |
---|---|---|
for | 雇用関係・所属を示す | I work for Google. |
at | 物理的な場所を示す | I work at the downtown office. |
in | 業界・分野を示す | I work in healthcare. |
with | 協力関係を示す | I work with international teams. |
on | プロジェクト・タスクを示す | I work on website development. |
日本人がよく間違えるケースと対処法
日本人英語学習者が「Work for/at」を使う際によくある間違いと、その対処法を紹介します。
よくある間違い1:「サラリーマン」をそのまま使う
多くの日本人が自分の職業を「サラリーマン」と表現しますが、これは外国人には通じません。
❌ 「I am a salaryman at Sony.」
⭕ 「I work for Sony as a sales representative.」 (ソニーの営業担当として働いています)
対処法:具体的な会社名と役職を「I work for [会社名] as a [役職]」の形で伝えましょう。
よくある間違い2:「Work for」と「Work at」を混同する
❌ 「I work at Nissan.」 (雇用関係が不明確)
⭕ 「I work for Nissan.」 (日産の従業員であることが明確)
対処法:雇用関係を示したい場合は「Work for」を使い、物理的な場所を強調したい場合は「Work at」を使うことを意識しましょう。
よくある間違い3:部署や職種の言い方が不明確
❌ 「I work for accounting.」 (不自然)
⭕ 「I work for ABC Company in the accounting department.」 (ABC社の経理部で働いています)
対処法:部署を示す場合は「in the [部署名] department」や「as a [職種]」を使いましょう。
よくある間違い4:自分の仕事内容を具体的に伝えられない
❌ 「I work for a company.」 (情報が少なすぎる)
⭕ 「I work for a manufacturing company that specializes in automotive parts.」 (自動車部品を専門とする製造会社で働いています)
対処法:業種や企業の特徴を追加して、具体的な情報を提供しましょう。
間違いを防ぐためのチェックリスト
✅ 雇用関係を示す場合は「Work for」を使っているか
✅ 場所を強調したい場合は「Work at」を使っているか
✅ 会社名・組織名を正確に伝えているか
✅ 役職や部署も明確に伝えているか
✅ 業種や企業の特徴を具体的に説明しているか
前置詞の使い方をマスターするためのコツ
英語の前置詞の使い方をマスターするには、単に暗記するだけでなく、その背景にある考え方を理解することが重要です。
コツ1:イメージで覚える
各前置詞には基本的なイメージがあります。
- for: 「〜のために」という方向性や目的を示すイメージ
- at: 特定の点や場所を示すイメージ
- in: 空間や範囲の中にあるイメージ
- with: 共にある、伴うイメージ
- on: 表面や課題に取り組むイメージ
コツ2:コロケーション(連語)として覚える
単語と前置詞の組み合わせをセットで覚えることで、自然な使い方が身につきます。
- work for a company (会社のために働く)
- work at a location (場所で働く)
- work in an industry (業界で働く)
- work with people/tools (人/道具と共に働く)
- work on a project (プロジェクトに取り組む)
コツ3:実際の会話やビジネス文書で使う
学んだ表現を実際に使うことで定着させましょう。
- 自己紹介の練習で意識して使う
- ビジネスメールで正確に使用する
- LinkedIn等のプロフィールで活用する
コツ4:ネイティブの使い方に注目する
映画やドラマ、ポッドキャスト等でネイティブスピーカーが実際にどのように使っているかを観察することで、自然な使い方を学べます。
コツ5:例文と共に理解する
単なる規則よりも、具体的な例文と共に理解することで記憶に残りやすくなります。この記事で紹介した例文を参考にしてください。
実践練習:自分の状況を英語で説明してみよう
ここでは、ご自身の職業状況を英語で表現する練習をしましょう。下記のテンプレートに沿って、自分だけの表現を作ってみてください。
テンプレート1:基本的な職業説明
I work for [会社名] as a [役職/職種]. Our company specializes in [事業内容].
例: 「I work for Sumitomo Chemical as a research scientist. Our company specializes in developing sustainable agricultural solutions.」 (私は住友化学の研究者として働いています。当社は持続可能な農業ソリューションの開発を専門としています)
テンプレート2:職場と業務内容
I work for [会社名] in the [部署] department. I work at our [場所] office, and I mainly work on [業務内容].
例: 「I work for Toyota in the product planning department. I work at our Nagoya office, and I mainly work on developing marketing strategies for new vehicle models.」 (私はトヨタの商品企画部で働いています。名古屋オフィスで、主に新車モデルのマーケティング戦略開発に取り組んでいます)
テンプレート3:業界と専門性
I work in the [業界] industry. Currently, I work for [会社名], where I work with [協力相手] to work on [プロジェクト内容].
例: 「I work in the IT industry. Currently, I work for Fujitsu, where I work with international clients to work on cybersecurity solutions.」 (私はIT業界で働いています。現在、富士通で働いており、国際的なクライアントとサイバーセキュリティソリューションの開発に取り組んでいます)
テンプレート4:フリーランス・副業の場合
My main job is with [会社名/業種], but I also work as a freelance [職種]. I usually work at [場所], working on [プロジェクト内容].
例: 「My main job is with an advertising agency, but I also work as a freelance photographer. I usually work at various locations in Tokyo, working on commercial photography projects.」 (私の本業は広告代理店ですが、フリーランスのカメラマンとしても働いています。通常は東京の様々な場所で、商業写真プロジェクトに取り組んでいます)
まとめ:「Work for」と「Work at」の使い分け
「Work for」の使い方
- 雇用関係・所属を示す時に使用
- 「〜のために働く」というニュアンス
- 会社や組織の従業員であることを明確に伝える
- リモートワークでも使える
「Work at」の使い方
- 物理的な勤務場所を示す時に使用
- 「〜で働く」というニュアンス
- 必ずしもその場所の運営組織に雇用されているとは限らない
- 主に物理的な場所を指す
覚えておくべきポイント
- 自分が所属している組織を伝える → 「Work for」
- 自分が働いている場所を伝える → 「Work at」
- 日本独自の職業表現(サラリーマンなど)は避け、具体的に説明する
- 役職や業務内容も合わせて伝えると、より明確に伝わる
- 前置詞の基本的なイメージを理解して使い分ける
よくある質問
Q: 「I’m working with Company A」と言うことはありますか?
A: 「Work with」は通常、協力関係を示します。会社との関係を示す場合は「I’m working with Company A on a project」のように、プロジェクトベースの協力関係を表すことが一般的です。雇用関係を示すなら「Work for」を使いましょう。
Q: 部署名はどのように伝えるべきですか?
A: 「I work for [会社名] in the [部署名] department」または「I work in the [部署名] department at [会社名]」というように表現できます。
例えば「I work for Toyota in the marketing department」や「I work in the finance department at Sony」などです。
Q: 「会社員です」と簡潔に伝えたい場合は?
A: 「I work for a company」だけでは情報が少なすぎます。最低でも業種を入れて、「I work for a manufacturing company」(製造会社で働いています)のように表現することをお勧めします。可能であれば会社名や役職も加えると、より具体的になります。
Q: 「I am an employee of [会社名]」という言い方は正しいですか?
A: 文法的には正しいですが、やや形式的で会話では「I work for [会社名]」の方が自然です。公式文書やより形式的な場面では「I am an employee of [会社名]」も使用できます。
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