皆様こんばんは。
サチン・チョードリー英語事務局です。
今日も、サチン英語コミュニティのメンバーの方からいただいた英語に関するお悩み・相談に答えていきます。
先日、仕事で急に海外の方からの問い合わせに対応することになりました。聞かれた質問に英語で答えることが出来ずとっさにI don’t know.(わかりません)と返したところ、相手の方が少し不機嫌になってしまいました。もう少し違う伝え方をした方がよかったのでしょうか。
日本人の私たちにとって、英語で「わかりません」と言えば、真っ先に浮かんでくるのがI don’t know.ではないでしょうか。とても親しみのある英語フレーズですよね。
でも、会話の相手や状況によっては、今回のご相談のように失礼ととらえられてしまうことがあるので、使う時は少し注意が必要です。
そこで今日は、「わかりません」を英語で丁寧に伝えるをテーマに記事をお届けします。
英語にも、日本語の丁寧語や謙譲語のように、申し訳ない気持ちを添えたり、遠回しに伝える表現があります。
サチン英語チームのサポート講師Judy先生に教えてもらいました。
*ここからは、『スピークアップ』サポート講師Judy先生の解説です。
わからない度:90%
I don’t know.はその字の通り、「わかりません。」「知りません。」と話すのに使います。
・I don’t know his name.
(彼の名前は知りません。)
・I don’t know how to pronounce this word.
(この単語の発音の仕方がわかりません。)
He doesn’t know Keiko’s e-mail address.
(彼はケイコさんのメールアドレスを知りません。)
というように、「何かについて知らない」という事実を伝える分にはニュートラルに聞こえますが、誰かの質問に対して答える時にI don’t know.と返答すると、(表情や言い方にもよりますが)少しぶっきらぼうな印象や「(そんなこと)知らないよ」と、質問に興味がない印象を与えます。
ビジネスシーンでは「(私が)そんな事知る由もない」と言う感じで無責任に聞こえかねないので、避けましょう。
今回のご相談のように、もしビジネスシーンで使う場合には、
I’m sorry, but I don’t know.や、
I’m afraid, I don’t know.と
クッション言葉を置いて使うようにしましょう!
では、冷たく聞こえず、ビジネスシーンで「わかりません」伝えるには何と言えばよいのでしょう?
わからない度:70%
こちらも、割と文字通りに、sure(確か・定か)ではないという文で、「(見聞きしたことがあるけれど)確証がない、自身が持てない」と言う意味で使います。
・I’m not sure how to use this machine.
(この機器の使い方がよくわかりません。)
・I’m not sure it is available online.
(ネットで購入できるのかは、定かではありません。)
見聞きしたことはあったり、推測することは出来るけれど「よくわからない」と伝わるので、I don’t know.よりも柔らかい印象で伝えることが出来ます。
わからない度:70%
I’m not familiar with~.も、「〜についてはよくわからない」「馴染みがない」と伝えるのに便利です。
・I’m not familiar with iPhone.
(iPhoneには、ちょっと馴染みがありません。)
・I’m not familiar with this area.
(このあたりについてはよく知らない、わからないんです。)
自分もまだ経験したことがなかったり、またあまり確実に答えにくい、と言うときにはこのフレーズも便利に使えます。
わからない度:100~120%
I have no idea.も、「全く知りません」と、I don’t know.よりも強く、半ばお手上げ状態な様子を表すのに使います。
・I had no idea where to go on my first day here.
(ここでの初日には、私はどこに言ったら良いのか全くわかりませんでした。)
・I have no idea what to do next.
(次に何をしたら良いのかわかりません。)の様に使います。
ideaがありません→(考えたけど)ちっともわかりません。検討も付きません。と言う感じで使われます。
ここから先は、相手の話が混み合ってきたり専門的になってきた為に、内容や言っている意味が分からない場合に使える言い回しを、まとめてご紹介します。
◆ I don’t get it.
「(言っている意味が)わかりません」
→ I don’t understand it.(get=understand)と言い換えることが出来ますが、こちらの方が会話でよく使われます。
逆に、自分が話したり、何かを説明して、相手に「わかった?」と確認する場合も、
Did you get it?
と聞くことが出来ます。
さらにカジュアルには、
Got it?と聞くこともあります。
◆ I don’t see your point.
「あなたの(話の)要点がわかりません」
→直訳すると、「ポイントが見えません」→「よくわかりません」と伝わります。don’tを強めに言いましょう。
◆ It’s over my head.
「(内容が難しくて)ちんぷんかんぷんです」
→over my headは直訳すると「頭上を超えている」なので、「全然わからない、見当もつかない」と言う気持ちを伝えるのにピッタリの表現です。
◆ Beats me.
「さてね」「全然わかりません」
→たった2単語のこのフレーズは、元々は、It beats me.で、beatは打ちのめす、という意味があるので直訳すると「私を打ちのめします」→「全然、さっぱりわかりません」と使うのですが、かなりカジュアルです。映画やドラマのセリフで耳にされた方も多いかもしれません。
◆ What do you mean?
「どういう意味でしょうか?」
→わからない、から相手に確認してしまうのも手ですね!
もしくは、聞き取れた・わかっている部分を引用して、Do you mean…vegetable? (それって、野菜のことですか?)などと確認するのも、テンポよく会話するのに効果的です。
スムーズな会話のためには、相手に聞き返したり、確信がない時には「わかりません」と言うことも大事です。
ご紹介したフレーズを、わからない度に合わせて、使ってみてくださいね!
*Judy先生プロフィール
国際空港での勤務の後、英語講師に転身。今年で、英語講師10年目。企業で接客英語の研修経験あり、英語講師養成インストラクターも務めている。 TOEICスコア 965, 英検1級を所持。 二児の母。
英語では同じ表現を連続して使うことをさけるので、いろいろな表現のバリエーションを覚えておくといいですね。
何度も繰り返しスピークアウト して、いざという時に使えるようインプットしておきましょう。
Let’s speak up(スピークアップ)!
サチン・チョードリー英語事務局
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